2010年02月02日
やはり最強は……
こんばんわ~
二日遅れですが、全豪の決勝についてこの記事では語ろうかと思います。
はい、というわけで結果としてはロジャーのストレート勝ちです。
圧倒的に強かったわけではありません、スコア以上にマレーは強かった。
しかし、マレーには一歩取りきる力がなかった。
ロジャーはその「一歩取りきる力」が他の選手よりも強いというのはありますが……
このゲームの研究ポイントとして「マレーがいいプレーをしたタイミングの悪さ」について注目します。
トッププレーヤーというのはロジャーをはじめとして「プレッシャーを感じる場面ほど集中力をあげていいプレーができる」というのがあります。
しかし、この試合でのマレーはウィナーを奪う場面の大半は、それがビッグポイントではなく、取られても痒いけど痛くないタイミングであったと言えます。
クロスコートから一気に逆襲を狙うマレーお得意のパターンがこの試合では目立ちませんでした。
また、サービスやストロークも単調でした。
ナダルほどのパワースピンでないループボールをロジャーのバックハンドに送り込んで逆襲のウィナーを奪われる場面も多々見えました。
ただ、このバックハンド強打はナダル対策で練習してきたものでしょうから、皮肉なことにロジャーにとっては「最も最悪な相手」からもらったテクニックと言えます。
マレーは自分が倒した(棄権ではありましたが)相手によってバックハンド狙いの作戦が裏目に出てしまったのです。
また、マレーはフォアハンドのストレート強打をあまりしかけません。
どちらかと言えば相手のストレート強打をクロスに返すカイウンターが得意です(バックハンドが攻撃的なのはフォアハンドではできないストレートカウンターができるからです)
ロジャーのストレートのスライスに対して有効な攻撃ができてなかったように思えます。
ですから、大切なポイントでロジャーはマレーに攻撃の余地を与えず、バックハンドでダウンザラインを打たれてもエースがとられない体制を作り続けました。
逆にエースを取り返すシーンも多かったですね。
序盤は攻撃の打ち合いで、マレーもダウンザラインエースを取ることができましたが、その数回の打ち合いでロジャーはマレーのプレー特性を完璧に把握、殆ど完封に近い第一、第二セットでした。
流れが一瞬マレーに傾いたのが第三セット。
このセットはロジャーのバックハンドミスが増え、マレーはそこを攻めてポイントを重ね、しかもサービス一本でのポイントも多くあるセットでした。
しかし、ロジャーはスライスの少し浮いたリターンを選択。
マレーはスローテンポから攻撃できないと判断したのです。
マレーはそこを無理に攻撃していきました、ロジャーに対して守備的になるのは負けだとわかっていたのです。
ですが、そこはロジャー。ただ守っているわけではありません、どんなボールでもマレーのアンフォースドエラーを誘っています。
マレーは当然、攻撃の結果ポイントを失います。一時はマレーに傾いた流れもブレークされることで引き戻され、マレーはそこから攻撃ができなくなっていきます。
ロジャーの心理戦における強さを物語った数ゲームでした。
また、タイブレークでは常にチャンピオンシップポイントとセットポイントの入れ替わりのある超ハイレベルなゲームが展開されていました。
しかし、タイブレーク=ロジャーの庭、です。
どんどん攻め手を失うマレーに対し、ロジャーはまるで流れるかのように攻めの手を逃れ、逆に攻撃的な一撃を加えます。
マレーにはもうどうすることもできませんでした、淡々と自分のサービスでポイントを手に入れて、いつか出るかもしれないチャンスを待っていたのです。
ロジャーはその逆、リスクを負ってでも攻めて攻めて攻めまくりました、その性格の差が二人の力の差につながっていると思います。
マレーは言いました「僕はロジャーのように泣くことはできるけど、ロジャーのようにプレーすることはできない」
これはロジャーの「マレーは優勝したいと思うよ、えっと……イギリス人の15万年ぶりの優勝だっけ?」という挑発ともとれるツォンガ戦後の発言に対してジョークのやり返しをしたのでしょうが。。。
マレーはそれこそロジャーのようにプレーできなければいけません。
マレーはまだ足りないものが沢山あることを痛感したでしょう、恐らく次の全仏までに何かに変化が見えるはず。
注目しましょう、マレーやっぱり好きですね(*´・ω・)
でわ~
ps:一番はロジャーですけどね(*`・ω・)
二日遅れですが、全豪の決勝についてこの記事では語ろうかと思います。
はい、というわけで結果としてはロジャーのストレート勝ちです。
圧倒的に強かったわけではありません、スコア以上にマレーは強かった。
しかし、マレーには一歩取りきる力がなかった。
ロジャーはその「一歩取りきる力」が他の選手よりも強いというのはありますが……
このゲームの研究ポイントとして「マレーがいいプレーをしたタイミングの悪さ」について注目します。
トッププレーヤーというのはロジャーをはじめとして「プレッシャーを感じる場面ほど集中力をあげていいプレーができる」というのがあります。
しかし、この試合でのマレーはウィナーを奪う場面の大半は、それがビッグポイントではなく、取られても痒いけど痛くないタイミングであったと言えます。
クロスコートから一気に逆襲を狙うマレーお得意のパターンがこの試合では目立ちませんでした。
また、サービスやストロークも単調でした。
ナダルほどのパワースピンでないループボールをロジャーのバックハンドに送り込んで逆襲のウィナーを奪われる場面も多々見えました。
ただ、このバックハンド強打はナダル対策で練習してきたものでしょうから、皮肉なことにロジャーにとっては「最も最悪な相手」からもらったテクニックと言えます。
マレーは自分が倒した(棄権ではありましたが)相手によってバックハンド狙いの作戦が裏目に出てしまったのです。
また、マレーはフォアハンドのストレート強打をあまりしかけません。
どちらかと言えば相手のストレート強打をクロスに返すカイウンターが得意です(バックハンドが攻撃的なのはフォアハンドではできないストレートカウンターができるからです)
ロジャーのストレートのスライスに対して有効な攻撃ができてなかったように思えます。
ですから、大切なポイントでロジャーはマレーに攻撃の余地を与えず、バックハンドでダウンザラインを打たれてもエースがとられない体制を作り続けました。
逆にエースを取り返すシーンも多かったですね。
序盤は攻撃の打ち合いで、マレーもダウンザラインエースを取ることができましたが、その数回の打ち合いでロジャーはマレーのプレー特性を完璧に把握、殆ど完封に近い第一、第二セットでした。
流れが一瞬マレーに傾いたのが第三セット。
このセットはロジャーのバックハンドミスが増え、マレーはそこを攻めてポイントを重ね、しかもサービス一本でのポイントも多くあるセットでした。
しかし、ロジャーはスライスの少し浮いたリターンを選択。
マレーはスローテンポから攻撃できないと判断したのです。
マレーはそこを無理に攻撃していきました、ロジャーに対して守備的になるのは負けだとわかっていたのです。
ですが、そこはロジャー。ただ守っているわけではありません、どんなボールでもマレーのアンフォースドエラーを誘っています。
マレーは当然、攻撃の結果ポイントを失います。一時はマレーに傾いた流れもブレークされることで引き戻され、マレーはそこから攻撃ができなくなっていきます。
ロジャーの心理戦における強さを物語った数ゲームでした。
また、タイブレークでは常にチャンピオンシップポイントとセットポイントの入れ替わりのある超ハイレベルなゲームが展開されていました。
しかし、タイブレーク=ロジャーの庭、です。
どんどん攻め手を失うマレーに対し、ロジャーはまるで流れるかのように攻めの手を逃れ、逆に攻撃的な一撃を加えます。
マレーにはもうどうすることもできませんでした、淡々と自分のサービスでポイントを手に入れて、いつか出るかもしれないチャンスを待っていたのです。
ロジャーはその逆、リスクを負ってでも攻めて攻めて攻めまくりました、その性格の差が二人の力の差につながっていると思います。
マレーは言いました「僕はロジャーのように泣くことはできるけど、ロジャーのようにプレーすることはできない」
これはロジャーの「マレーは優勝したいと思うよ、えっと……イギリス人の15万年ぶりの優勝だっけ?」という挑発ともとれるツォンガ戦後の発言に対してジョークのやり返しをしたのでしょうが。。。
マレーはそれこそロジャーのようにプレーできなければいけません。
マレーはまだ足りないものが沢山あることを痛感したでしょう、恐らく次の全仏までに何かに変化が見えるはず。
注目しましょう、マレーやっぱり好きですね(*´・ω・)
でわ~
ps:一番はロジャーですけどね(*`・ω・)